僕は天使じゃないよ(7.5)
2008年05月24日
| ▼ タイトル | 僕は天使じゃないよ | ![]() |
| ▼ ブランド | 130cm | |
| ▼ ジャンル | 懐古調SMノベル | |
| ▼ 対応OS | Win98SE/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | 税込\7,140(税抜\6,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/04/28 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | なし | |
| 【BGM観賞モード】 | あり | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(マウスホイール対応、音声リピートなし) | |
| 【オートモード】 | あり | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 32個 | |
| 【エンディング数】 | 18個 | |
| 【ディスクレス起動】 | 可 | |
<あらすじ>
舞台は倒錯した性を売り物にする秘密の倶楽部『マスカレヱド』。
そこで主人公は柘榴という不思議な女と知り合い、過激な倒錯の世界を体験します。
主人公はあししげくに異常なパーティへと赴き、新たな世界を開いてゆきます。
また主人公は同時に身分を隠して孤児院で働く清楚な少女、百合乃とも通じています。
最初は無垢な百合乃も次第に羞恥を中心とした歪んだ性への素養を見せはじめます。
主人公は二重生活を送りながら正反対の少女と深い倒錯へと耽ります。
本作は『檸檬』『かなりあ』に引き続き、大正時代を舞台にした物語。
ただし前二作品に較べると時代は下り、昭和初期といったほうが正しいかもしれません。
関東大震災以降の日本は大不況、戦争…と、大正ロマンの華やかな雰囲気から、失意と絶望の闇の時代へと沈みこんでゆきます。
『僕は天使じゃないよ』はそんな時代の物語です。
<キャラクター紹介>
丘 百合乃 (おか ゆりの)
孤児院ロザリオ園のシスターであるが、彼女自身もこの園で育った孤児である。
八年前、現院長である修道女に捨て子として拾われている。
不幸な出自にも関わらず、百合乃は心優しく美しい少女に育つ。
敬虔なクリスチャンとなった彼女は、成長後も園に残って奉仕活動を行っている。
孤児に注がれる深い愛情は人々の心を打ち、いつしか『孤児院のマリア』なる評判を得るに至る。
柘榴 (ざくろ)
マスカレヱドに現れる、虚しく乾いた瞳をした刺青(しせい)の女。
柘榴と呼ばれていること、その背に見事な龍の刺青のあること。
それ以外はすべてが謎。その国籍すら不明である。
芳野 翠子 (よしの みどりこ)
マスカレヱドに現れる豪奢な身なりの妖艶な美女。
銀座の高級カフェーのホステスだがパトロン探しに困ってる様子はない。
自らその魅力を自覚し、愚かな男たちを振り回すことを楽しんでいる。
マスカレヱドにはパトロンの一人の連れとして登場した。
ローザ
金髪碧眼の西洋人の娘ローザは翠子の連れとしてマスカレヱドに登場した。
黒いドレスに身を包んだ、まるで人形のように可憐な美少女の登場にマスカレヱドはにわかに色めきたつ。
しかし歓呼の声はすぐに戦慄の沈黙に塗り替えられてしまう。
無遠慮に触れたうかつな紳士の頬をローザの爪が引き裂いたからである。
客はそこで初めて少女の凶暴性に気づいたのである。
田辺 小梅 (たなべ こうめ)
市蔵の身の回りの世話をしてくれる盲目の無口な侍女。
まだ若いがきちんと家事はこなす。
いつも静かに微笑んでいる娘。
北見 市蔵 (きたみ いちぞう)
本編の主人公。裕福な家の長男に生まれる。
もともと豊かな旧家だったが入り婿の父が起業した会社が戦争で大儲けし、ますます資産が増えていった。
母は既に他界。父親を嫌って家を出た後、現在もダラダラと隠遁生活を続けている。
このホームページは130cmより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は130cmに帰属します。
<購入動機>
清純な百合乃と人生の底を知っている柘榴との二律背反生活。
その上で闇を捨てきれない主人公は百合乃も汚していく、それに百合乃も呼応して…というダーク性に期待しました。
CG(さっぽろももこさん)も良さそうですしね。
<システム>
システムは良い部分と悪い部分が…。
良い部分
・好きなシーンから始めることが出来る(ただしHシーンのことではなく、通常のシーンのこと)
・フルスクリーン・Window。Window時は800×600で大きめ
・セーブにシーンタイトルも表示されて分かりやすい
・メディアレス起動可
悪い部分
・シーン鑑賞モードがない!
・強制スキップのみ
・音声再生なし
ゲームはクリアする度に選択肢が増えていく、雫・痕・螺旋回廊のような(古^^;)パターンのAVG。
上記の好きなシーンから始められる機能もあって、難易度は低目かと。
<音声>
音声は素晴らしかったです。
ちさとさん以外は知りませんでしたが、キャラクターを上手く演じているというか、キャラクター通りの声でした。
エロゲーで通常シーンの声が上手いなーと感じたのは久しぶりでした。
Hシーンでも上手く演じられていて、特に百合乃のくぐった声は、今までにない感じで良かったと思います。
<CG>
CGはさっぽろももこさん。
結構(良い意味で)独特というか、好感が持てます。
ゲームの雰囲気に合っているかと。
でも…、イベント絵と立ちのギャップが…。
<感想>
無垢な存在の百合乃と、痛みしか感じることが出来ない(SMになる)柘榴との二律背反の物語。
最初に行っておきますが、ダークです、重いです、暗いです(>_<)
ハッピーエンドは?っていう感じの終り方ですが、ヒロインはその中でも幸せを見つけていく…という考えさせられる作品です。
昭和初期になぞらえて非常に雰囲気を出した作りになっています。
個人的に残念だったのは、百合乃と柘榴との相反する生活に苦悩する主人公と銘打っておきながら、その二律背反性が上手く出せてなかったこと。
百合乃との関係の深まりなど、もう一工夫欲しかったです。
いきなり関係深まって見えた感があります。
百合乃が恥じらいを見せつつ溺れていく、その辺の描写が細かく欲しかったですね。
そうすればもっと感情移入できたでしょう。
その間のシナリオ(描写)をちょっとはしょりすぎの感があります。
百合乃のキャラクター構成ですと、そこが売りだと思うのですけどねー^^;
ストーリーも百合乃と柘榴、実際は分岐で分けています。
無理に分けなくても、一緒にしても良かったと思います。
メインストーリーとしての骨格に百合乃と柘榴の二律背反性をもたせ、その上で分岐があれば良かったのですが、そこまでは至らなかった模様。
クリアーしていけば、どんどん分岐点が増えていくのですが、これだけ分岐をもたせた目的がちょっとわからないです。
ただ、分岐作りたかっただけじゃないのかな~って印象が強いです。
それに類することですが、昭和初期の会話の歯切れ良さは上手く出ていました。
しかし、サイコ性・ダーク性を、もう少しミックス出来ればなお良かったかと。
重い、ダークな話しなのですが、さくさく(あっさりと言うべきか)進んでいくので、いまいちその雰囲気が出し切れていません。
歯切れ良くテンポ良く進むと言うシナリオ性の背反性をもう少し上手く表現して欲しかったです。
結局、良い設定なのにキャラクターを上手く出し切れなかったという感じがします。
雰囲気については見事で、語り口調も工夫していました。
CGも音声も素晴らしく、ボリュームは…、もうちょっと頑張って欲しかったかな^^;
でも、上記は良かったのですが、キャラクターに対する執着が弱かった点が減点ですね。
もったいない作品です。
<Hシーン>
Hシーンについては、あまりエロくないです。
あっという間に初めて、前戯なく挿入、あっという間に終ります。
見ているこっちがあっけに取られます。
また、百合乃の羞恥がメインのゲーム(ですよね?)ですが、その羞恥に至るまでの過程が非常に弱いです。
はっきり言って、羞恥というか、百合乃がいきなり全快の痴女めいて見えました。
聖女が、序盤で痴女めいて見えたらおしまいです。
主人公のいう事だから仕方なく行う…、でもそれは百合乃にとって、本当に恥ずかしいこと…。
それに反して開放感からか、感じてしまう自分がいる。
信仰との狭間でのたうつ苦悩。
そうした微妙な心情の機微を大切にして欲しかったです。
そのために、後半のマスカレィドとの絡みも色あせて見えました。
シーン自体はいいシーンが何点かあったのですが…、いきなり堕ちるというか感じられては…。
<10点満点での総合評価>
7.5点
結構悪く言ってしまいましたが、私はツボにはまりました。
雰囲気とコスト(税抜\6,800)を加味して…。
でも、はっきりとは人様にお薦め出来るってほどじゃなくて、人を選ぶと思います。
ゲームをプレイしたという爽快感よりも、尾を引く…頭の片隅から離れない、考えさせられる作品です。
お気に入りのキャラ:百合乃…やっぱり百合乃
最後に一言:「キャラのイメージをもっと深くして作って欲しかったですね。」
<review by ベネ!さん>
タグ
2008年05月24日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:「ほ」美少女ゲーム
トラックバック(0)
http://god.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1048


