プリンセス小夜曲(セレナーデ)(6.5)
2007年12月10日
| ▼ タイトル | プリンセス小夜曲(セレナーデ) | ![]() |
| ▼ ブランド | すたじお緑茶 | |
| ▼ ジャンル | 悪育成ちょうきょーADV | |
| ▼ 対応OS | Win98/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/11/25 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | あり | |
| 【BGM観賞モード】 | あり | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(音声リピートあり) | |
| 【オートモード】 | あり | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 100個 | |
| 【エンディング数】 | 5個(バッドエンド除く) | |
| 【ディスクレス起動】 | 可 | |
<あ・ら・す・じ>
今から遠い昔、あるいは未来かもしれない世界。
緑豊かなアルメダ王国には二人の王子がいた。
勇敢なるレオニス王子、心優しきアル王子。
王太子ととして立てられていたのは年下ながら身分の高い母を持つアル王子だった。
レオニス王子は一計を案じ、狩にかこつけてアル王子を暗殺しようとする。
目論見どおり森で崖から落ち行方不明になるアル王子。
しかし、アル王子は"白の塔"の住む魔女、サーシャによって助けられる。
それから5年後……。
魔法使いの弟子として育てられたアル王子は復讐のために立ち上がる。
そのために"悪の魔法使い"を目指すアル王子。
しかし、根本的に"いいひと"な彼は何をしても英雄になってしまうのだった。
<キャラクター紹介>
リーナ・フォン・エトロマス CV:みる
エトロマス王国の王女でアルの幼馴染で許婚。
やや病弱で箱入り娘はあるが、心優しいプリンセス。
アル王子が死んだ事になっている為、レオニス王と結婚することになる。
シャロット・フォン・デム・ディランド CV:大波こなみ
軍事大国ディランド帝国の皇女。主人公の幼馴染兼婚約者。
"戦乙女"として育てられた為、戦士としての能力は一流。
主人公に対してはすぐに手が出るが主人公とリーナのことは大切に思っている。
セルフィ CV:涼森ちさと
エルフ族の族長の娘で、古の盟約によりアルメダに駐屯する弓兵隊の隊長。
エルフ族の例に漏れず長命で、弓の腕と精霊魔法に優れる。
性格的には軽くてノリがよく、主人公のことをからかって遊んでいる。
ユイシス・デ・ラ・クォンカス・ド・アルメーダ CV:草柳順子
主人公の兄、レオニスの正妻で神聖クォンカス公国の出身。
神聖魔法の使い手であり、敬虔な神官であるが、お化けは苦手。
アル王子暗殺の際、図らずも手を貸すことになったことで後悔に苛まれる。
サーシャ CV:AYA
"魔の森"の奥深く、"白の塔"に住まう偉大なる古の魔法使い。
かつて神々に挑み精神と肉体を分けて白の塔に封印され、星遊体として活動している。
主人公のことを助け、立派な悪の魔法使いとして育てることになる。
アル 主人公・リネーム不可
アルメダ王国の元王太子で、公式には死亡した事になっている。
現在は意識をホムンクルス体に写しているため、外見は5年前のままである。
基本的には純真無垢で素直な性格であり、ショタ属性にはたまらない……らしい。
このホームページはすたじお緑茶より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はすたじお緑茶に帰属します。
<システム周り>(ver.1.00)
修正ファイルはありませんが、機能強化用のパッチがあります。
これからプレイされる方はあてておいて損は無いでしょう。
選択肢型AVG+調教SLG。
昼間はシナリオを読んでいき、選択肢で好感度を上げていくタイプのオーソドックスなAVGで、夜はヒロインを選んで行為を繰り返してHシーンのレベルを上げていく調教SLG。
基本的のこのサイクルで進行していきます。
選択肢は基本的にヒロイン名ですし、ゲームとしての難易度はほとんどないです。
調教SLGモードも特に難しいことは無く、1回の攻略ごとに1人のヒロインをコマンド総当りで十分コンプで切る出来。
調教シーンは調教SLG部分を切り離した「フリーちょーきょーモード」でも回収できますし、こちらも難易度は皆無と言ってよいかと思います。
また、ゲーム画面はテキストボックスがキャラの立ち位置に合わせて開くタイプで、マンガの吹き出しに近い感覚のビジュアル化したウィンドウです。
立ち位置なども実際の配置に近い感じで全画面を上手く使い、キャラの大きさで遠近法を示して見たりと、背景+立ちCGというオーソドックスな形式の中では最大限の工夫が見られます。
それ以外の詳しいシステム周りは上記参照。
基本的な部分は全て丈夫にポップアップウィンドウで収納されていますし、使いやすいシステム回りでした。
その為、取り立てて不便な点は感じませんでした。
このゲームの最大の特徴は、AVGパートモードと調教SLGモードを「ちょーきょーおまかせモード」と「フリーちょーきょーモード」を使い分けることで、完全に分けることができると言うことです。
まぁ、どちらかだけを楽しみたいと言う方には便利な機能なのではないでしょうか。
ゲームのプレイ時間は初回プレイが声を聞いて15時間~20時間程度。
共通ルートがやや多いので2周目以降は短縮できますが、それでも個別ルートとHシーン調教モードが比較的多いので8時間程度は掛かるかと思います。
スキップを併用してさえやや長い感じを受けますので、日常のコミカルな描写がツボに入らない方には、やや長すぎてつらい感じを受けるかも…。
特に、調教と調教の間に日常描写が多く入りますので、それ"だけ"を楽しみたい方は「フリーちょーきょーモード」をプレイした方がよろしいかと。
<音声>
主要キャラは男性を含めてフルボイス。
他のキャストは以下のとおりです。
ぽけ:鳥山朋一
もん:盛啓介
レオニス:広野大地
大臣:後野祭
ミディア:吉川華生
カレン:井村屋ほのか
男性キャラ含めて皆様演技は問題なくレベルが高いですね。
特に大臣とレオニスの悪役らしい演技はクライマックスで話を盛り上げます。
もちろんヒロイン陣もコミカルな場面からシリアスな場面まで問題なくこなしておられます。
個人的には脇役ですが、吉川華生様のミディアが自称する「Ernest Knight」が妙に巻き舌なのが気になりました。
いや、他の英語がいかにも日本語英語と言う感じなので余計に^^;
Hシーンもフェラ音等も全キャラきちんとあり、頑張っておられますし、ネームバリュー通り信頼できる声優さん達でした。
<音楽>
全38曲、うちボーカル曲2曲。
OP「power of love」(Vo.真理絵)、ED「君と二人で」(Vo.みるくくるみ)。
OPは割合ノリの良い、いかにもエロゲソングと言う感じです^^;
しかし、柔かいボーカルと合わせて明るい感じが良いです。
あえていうなら余りファンタジーらしくないのが難点でしょうか。
EDは落ち付いた曲調で、力のあるボーカルと合わせて余韻を上手く残しています。
ただ、このEDが流れるシチュエーションには少し合っていないかな?とも思いました。
ちょっと落ち着きすぎかな?
BGMはどちらかというとポップでライトな感覚のボーカル曲と異なり、いかにもファンタジー系のゲームで使われそうな重厚感を出した曲が多いです。
本当に重いと言うよりは、ゲーム曲らしく、と言う感じですが、ゲームの雰囲気には意外に合っていると感じました。
また、Hシーンの曲も複数用意されていたりと、曲数の多さからも分かるように比較的場面場面に合った曲が掛かっていたように感じます。
そういう意味では曲の使い方は上手かったのではないでしょうか。
<CG>
原画は美弥月いつか氏。
顔の造形がかなり平面的な印象を受けるのが残念と言うか最大の特徴と言うか…。
表情の付け方などは比較的安定しているだけに、個人的にはもう少し立体感のある造形にして頂きたかったかなと思います。
ただ、それを差し引いてもバランスの悪い絵も見られましたし、個人的にはこのゲームの最大の欠点でした。
そういう意味で癖の強い絵柄ですので、好きな方もいらっしゃるかかとは思いますし、OHPのサンプルCGやキャラ紹介を見て確認されるのが良いかと…。
枚数は差分含まず120枚。
神話やコミカルなディフォルメ絵などにも枚数が裂かれており、ヒロイン一人当たりは16~20枚程度です。
そのうち3分の2以上はHシーンのグラフィックとなっています。
とりあえずシステム周りで書いたように立ち絵とテキストボックスが上手く使われているので日常シーンの立ち絵はそれほど不足を感じませんでした。
Hシーンは1回当り1~2枚+差分と言う感じなので、もう少し頑張ってくれても良いかな、とも思いましたが、シーン数を考えれば仕方ないかもしれません。
<Hシーン>
ヒロインあたり33から41程。
サブ扱いのヒロインに1コあり、計149シーンです。
各キャラ、1シーン以外はいずれも調教SLGモードでのシーンとなります。
立位や騎乗位などのシーンを何度かプレイすることで、徐々に各シーンのレベルが上がるとともに、他のシーンが増えていくと言うオーソドックスな形式です。
1シーンあたりの尺はまぁまぁ長いですし、声優さんもかなり頑張っておられるので、その点については安心出来るのですが、やはりシーン数が多いせいもあり、進め方によっては会話の整合性が微妙に取れていなかったり、CG上では服装が脱いで⇒また着てという風になっていたりと幾つか不自然な点があるのは残念なところです。
正直、個人的には絵柄と合わせて余り魅力的ではなかったですが、上記のようにシチュエーションは色々取り揃えていますし、声優さんの演技も上々なので、絵がツボに入れば悪く無いと思います。
AVGパートが長いこともあり、ヒロインの魅力も描写されていますしね。
ただし、基本的には調教といっても和姦オンリーなのでその点はご注意(安心?)ください。
<感想>
オーソドックスな剣と魔法のファンタジーという世界設定は最近却って珍しいような気もします。
そんなファンタジー世界で復讐に生きる王子のお話。
とはいえ、基本的なシナリオのラインはコミカルなドタバタ劇と言う風情。
ヒロイン全員がそろってからは一つの塔で寝起きするヒロインたちとファンタジー世界の様々なイベントをこなしていくようなオーソドックスなAVG的な展開となります。
シナリオ自体も全体としては主人公の復讐というメインのテーマはあるものの、割合ラストに近い部分に行くまではむしろファンタジー世界で日常生活を送るという感じでの柔らかくコミカルな話が進みます。
そんななか、主人公はホムンクルス体として、魔法を使った代償として夜には調教と称してHをする…と言うのが基本的な展開になっています。
日常シーンがコミカルでテンポがよいだけに、毎日Hシーンが挿入されることで、やや全体のテンポを疎外している部分もありますが、シナリオを楽しみたい方のためにHシーンはスキップする「ちょーきょーおまかせモード」も搭載しています。
Hシーン自体は一つ一つを取ればそれほど長すぎず短すぎず、雰囲気を壊すようなこともないのですが、割合同じシーンを何度か見る必要があったり、1日に5シーンくらいは見ておいた方が良かったりするので、流石に少々シナリオ部分とテンポと言う意味では食べ合わせが悪いかと。
AVGとしては日常シーンのテンポがHシーンでそがれる感覚はありますし、SLGとしてはAVGでHシーン回収のテンポがそがれると言う感じです。
スキップしたHシーンは「フリーちょーきょーモード」で回収する事も出来ますし、そういう意味ではシナリオとHシーンのドチラもバランスが取れています。
反面、この構成から分かるように、シナリオとHシーンの間に強力な因果関係は全く無いので、そういう意味では、エロゲーとしてシナリオで見せたいのかHシーンを見せたいのか分かり難いとも言えます。
とはいえ、個人的には魔法が当たり前に存在する、RPGのようなオーソドックスなファンタジー世界が非常にツボに入りました。
エルフの使う魔法はきちんとエルフ語になっていたり、魔法やアンデッドも含め、ファンタジー"らしい"細かい日常描写は特に優れています。
こういった日常的なシーンを積み重ねることで世界を描写する手法の場合、どうしても話のスケールが小さくなってしまいますが、このゲームの場合、最終エンド扱いのエンディングを上手くスケールの大きなメタフィクション的なオチをつけていて、上手く世界全体を描写していると思います。
トータルで言えば、それぞれのバランスは良い作品ではないでしょうか。
ただ、その組み合わせにやや難はあるかな?とも思えます。
しかし、全力でユーザーを楽しませようとしている点は個人的には高評価しても良いでしょう。
絵がちょっとクセがあるのは難点ですが、それ以外の要素はバランス良く色々楽しめる良作なのではないかな、と思います。
既存のファンタジーやRPGに対するユーザーの知識を下敷きにしているとはいえ、非常にしっかりとした世界観を構築しているので、コミカルな日常描写が生き生きとしており、ファンタジーの日常生活を楽しめる作品では無いかと思います。
<10点満点での総合評価>
6.5点
絵がツボに入れば個人的には文句なく良作だったのですが……。
とはいえ、丁寧なつくりには好感を覚えます。
お気に入りのキャラ:セルフィ…やはりファンタジーといえばエルフですね♪
最後に一言:「個人的には王道ファンタジーならドワーフも欲しかったりします。」
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カテゴリー:「ふ」美少女ゲーム
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