IZUMO零(ゼロ)(8.0)
2008年02月01日
| ▼ タイトル | IZUMO零(ゼロ) | 画像はPS2版です![]() |
| ▼ ブランド | Studio e.go! | |
| ▼ ジャンル | タクティカルSLG | |
| ▼ 対応OS | Win98/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | \9,240 (税抜\8,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/09/22 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | あり | |
| 【BGM観賞モード】 | なし | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(音声再生あり) | |
| 【オートモード】 | あり | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 20+1(オートセーブ)個 | |
| 【エンディング数】 | 3個 | |
| 【ディスクレス起動】 | 不可 | |
<ストーリー>
時は明治12年。舞台は国際都市、横浜。
文明化著しいこの時代に、異世界からやって来てこの世を跳梁するという悪霊を退治し、調伏するための組織が密かに作られようとしていました。
桐谷五郎という名の男の指揮によって作られたその組織は、『警視庁特別班』、またの名を『内務省直属悪霊対策班』。
祖母の遺言で人を探すために横浜に降り立った永峰和人。
海軍エリートの道を歩みながら、命令により転任させられた沢木宗一郎。
武者修行の旅で東京に現れた山田虎之助。
幼い頃に別れた兄を慕って追ってきた永峰陽子。
婿捜しのために上京してきた上杉美園。
顔も知らぬ父を捜すために琉球を飛び出した玉城萌夕。
様々な道を経てこの組織にやって来た6名の男女。
彼らは自らを鍛えながら、悪霊による数々の事件を解決して行くことになります。
やがて徐々に姿を現してくる敵の姿。
幕末の動乱から始まった因縁の数々、そしてそれに異世界の影が絡み合い、物語は大きな奔流となって行きます。
<キャラクター>
永峰 陽子(ながみね ようこ)
永峰和人の実の妹で、両親が死んだときに兄と別れ、神戸の叔父夫婦に預けられました。
横浜と並ぶ国際都市で育ったせいか、西洋文化に関する知識も深い。
新しい物好きで買い物が趣味で、料理も得意です。
上杉 美園(うえすぎ みその)
薙刀と柔術を中心とした古武術を伝える、仙台に住む名門のお嬢様。
父親が幕末の動乱で受けた傷が元で亡くなり、男子がいなかったため、宗家の血を絶やさぬよう婿探しに上京します。
玉城 萌夕(たまき もゆ)
琉球(現在の沖縄)からやってきた、小柄な元気娘。
ショートヘアで一見男の子のようですが、実は意外とプロポーションは豊かです。
両親が漁に出たまま海難事故で帰らぬ人となり、祖父の手で育てられました。
沢木 宗一郎(さわき そういちろう)
海軍学校から転任してきた若きエリート海兵。
軍隊仕込みのサーベル術を得意とする、横浜出身の地元っ子です。
町人の生まれのためか、侍を嫌い、剣術家をライバル視しています。
山田 虎之助(やまだ とらのすけ)
山奥で育った、小柄で元気な少年。上杉美園とは同郷です。
そこそこ裕福な農家のまれですが、飲んだくれの父親と仲が悪く、家を飛び出しては農作物を盗んだり、荒くれ者と喧嘩して金品を巻き上げたりしていましたが、美園の父に打ち据えられ、心を入れ替えて槍の修行に励むことになります。
永峰 和人(ながみね かずと)
町医者を営む両親と共に京都で暮らしていましたが、幕末の動乱で両親を失い、田舎の祖母に引き取られました。
その祖母も先日亡くなり、「桐谷五郎を頼りなさい」という遺言に従って横浜を訪れます。
このホームページはStudio e・go!より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はStudio e・go!に帰属します。
<概要>
Studio e・go!の代表作「IZUMO」シリーズ第三弾。
明治中期の横浜を舞台に、6名の男女により構成された魔物退治の専門組織「警視庁特別班」が、様々な事件を解決していく姿を描いた作品。
独特のシステムを採用したSLGと、6人の男女全員を主人公にしたストーリーなど、一風変わった設定が多いのが特徴。
<システム補足>
修正ファイルがあります。
色々と直っているので当てましょう^^;
要ハイスペック。おそらく歴代Studio e・go!作品では一番かと。
メモリ128MBとなっていますが、実際は推奨の256MB位無いと辛いかも。(まぁXPは512MBはないとね)
またビデオカードメモリも32MBはあった方が無難だと思います。
スペックチェックと体験版プレーはお忘れなく^^;
システムに関してはスキップの未読・既読判定が無いのが非常に痛いです。
それ以外は特に問題ないですね。
<ビジュアル>
原画は、和服姿の大和撫子を描かせたらエロゲー界1.2を争うであろう山本和枝女史。
はっきりいって似合いすぎです、可愛いです、綺麗です!
個人的には、何があろうともこのシリーズだけは絶対他の原画家にやってほしくは無いですね。
枚数は差分抜き146枚とかなりの数、塗りや背景にも手抜きは見られませんし、相変わらず高いレベルで安定しています。
戦闘シーンはStudio e・go!さんお得意の3D。
いつものこととはいえ、ちょこまか動き回るチビユニットは見ていて楽しいです。
エフェクトもマシンスペックを要求する分いつもより派手です。
OPムービーは一部アニメだし、本作は今まで以上にビジュアル面に力が入っています。
コンシューマと比べるとさすがに見劣りはしますが、エロゲーではかなり上位に位置するのではないでしょうか。
<サウンド>
22曲+歌が2曲の計24曲。
毎度のことながら、高いレベルで安定したクオリティを持っています。
OPの「Big New Wave」、EDの「千年さきも…」はどちらもお気に入りです^^;
音声は全キャラフルボイス。
本作は舞台が明治時代なので男も女も若干芝居掛かった印象がありますが、基本的にはどのキャラも上手いと思います。
まぁ、いつもの方たちですが、その分安心して聞いていられます^^;
<内容>
本作、見た目はいつものStudio e・go!作品ながら、所々エロゲーとしては珍しい試みがなされています。
主なものとして「SLGにおけるコンボ」とストーリーにおける「特定の主人公とヒロインがいない自由なカップリング」というものです。
ひとつずつ見て見ましょう^^;
まずはゲーム部分ですが、RPGだった前2作とは違い今作はSLG形式です。
一番の特徴はSLGでは珍しいコンボシステム。
一続きで行動順番が回ってきたキャラクターにまとめて行動指示を出し、連続攻撃をさせることによってダメージを増やしていきます。
格闘ゲームのようなテクニックはいりませんが、順番が回ってきたときに即座に行動させるか、それとも待機させてコンボを狙うかその辺の駆け引きがあります。
また、地形も高低差が絡み、かなり複雑になっているので大きなコンボを組むのは結構難しいです。
しかし、それらの障害を乗り越えて、仲間全員でコンボを決めて大ダメージをたたき出したときの爽快感は、なかなかのものです。
そのほかにも、技によって個別の成長があったり、シリーズお馴染みの勾玉による呪法を覚えさせたりと、結構考える要素は多く、今までのStudio
e・go!作品に比べると奥深いものになっています。
難易度はこのメーカーにしてはやや難しくしてあります。
序盤から敵も頻繁にステータス異常攻撃や広範囲攻撃を使ってきますし、前2作と違って、勾玉も(道具作成や武器強化に使う分)余らないので、考えなしの力押しでは乗り切れません。
とはいえ、基本的にいつでもフリー戦闘による経験値、アイテム稼ぎができますし、全滅してもその戦闘で得たアイテムや経験値を引き継いで再挑戦できる仕様なので、多少難しくてもいつかはクリアできるようにはなっています。
この辺のバランス感覚はいいですね^^;
次に苦言もかねて、以下に個人的に付け加えて欲しいところを挙げておきます。
①準備画面の操作性の改善
⇒準備画面は全てコマンド選択式の上、全体的に動作が硬く、しかもあまり融通が利かないので、大事な戦闘前の準備が面倒で仕方がありません。
勾玉装備時のワンクリックでのキャラクター切り替え、装備強化や呪法習得の一括選択機能くらいは欲しいです。
②勝利、敗北条件の提示
⇒敵の全滅なのか特定ユニットの撃破なのか、その辺で戦略も変わってくるので、これは欲しかったです。
③戦闘におけるヒントの提示
⇒「敵が~の攻撃を使ってくるから~の勾玉をつけよう」とか「地形が~だから~を重視した戦いをしよう」など、戦闘中や準備画面で会話の形でさりげなく示してくれると良かったと思います。
こういうヒントは「攻略を簡単にする」と言うよりは「考える幅を広げ戦略性を高める」という役割の方が大きいので、是非搭載して欲しいです。
④戦闘中の会話
⇒特定のユニット同士が近づいたり戦ったりすると一言二言会話を交わす。
これをやるだけでストーリーがぐんと深まると思います。
コンボがあるので普通のSLGよりやり難いかもしれませんけど^^;
⑤特殊な勝利、敗北条件のステージ
⇒単純な敵の撃破だけでなく「時間内に倒せ」とか「敵より先に~にたどり着け」とか特殊な勝利・敗北条件のステージがあると格段に面白くなったと思います。
特に本作はコンボを狙うために、すぐに行動させないでわざと連携が取れる時まで待機させることが多いので、時間制限なんかはその辺に駆け引きが生まれていいと思うのですが…。
非常に贅沢な注文(特に④⑤)もありますが次回作以降少しでも改善されていると嬉しいです。
さて色々言いましたが、独特のコンボシステムを中心に、総合的にはしっかり遊べる出来だったと言えるでしょう。
もともとゲーム性の高い作品の多いメーカーですが、その中でも一歩深いところにたどり着いていると思います。
次はストーリー。
こちらも新しい試みがなされていまして、それが「特定の主人公とヒロインがいない自由なカップリング」というものです。
本作は永峰和人、沢木宗一郎、山田虎之助、永峰陽子、玉城萌夕、上杉美園の6人が中心人物ですが、特に誰かが主人公、ヒロインというわけではなく、全員ほぼ同じくらい出番があり、カップリングも決まっていません。
話も三人称視点で進みます。
エロゲーとしては新しい試みであり、その点は評価したいのですが、正直話の出来自体は今一歩です。
せっかく6人全員にスポットを当てたのだから例えば「お兄ちゃん(和人)が好きな陽子を他の宗一郎が射止める」とか「幼馴染の虎之助を想っている美園…、でも虎之助が好きなのは萌夕」とか他のキャラとの絡みを描くと面白いのに、実際はただ単に特定の二人が恋仲になるだけで、それに対する周りの反応が一切無し。
これでは普通のエロゲーと変わりません。
もう一個問題があります(こちらの方がダメージ大)。
「和人×陽子、宗一郎×萌夕、虎之助×美園」というのはOPムービーで、いかにも本命のように扱われ、設定的にも「弱気な兄和人とおしとやかだが芯の強い妹陽子」、「軟派だが根は真面目な宗一郎と天真爛漫な萌夕」、「無鉄砲な虎之助としっかり者の美園(幼馴染同士)」と(エロゲー的に)一番お似合いの組み合わせなのですが、それにもかかわらず、なんと本作にはこのカップリングは存在しません。
これを狙った選択肢を選ぶと全員一人身のEDに直行してしまうのです。
これって普通の作品で言えばメインヒロインが攻略できないに等しいことなので、単に「時間や容量の不足」ってことは無いと思います。
(単純に考えて、普通はメインを優先するでしょう)
何かしら製作者側の意図があると思うのですが、どうなのでしょうか?
永峰兄妹だけHなしの兄妹愛で済ませて、他の二組は普通に恋愛関係でも良かったと思うのですが…。
えぇ~~い、この際義妹でもOKだったのに残念で仕方がありません。
是非「和人×陽子、宗一郎×萌夕、虎之助×美園」シナリオの追加ファイルを出して欲しいです。
雑誌の付録でも、公式サイトからのダウンロードでも、IZUMO4(仮)の特別版の特典でも何でもいいので、是非ともお願いします。
まぁ、正直これは思ったほどの成果を上げていませんが、この発想自体はエロゲーのひとつの新しい形だと思うので、本作限りにせずに次回作以降にもっと練りこんで欲しいと思います。
カップリング云々に関してはこれくらいにしておいて、ストーリーの本筋にいきましょう。
結論から言うとこちらはかなり出来が良いです。
流れとしては悪霊退治を通し、やがて「今の維新政府は間違っている、だから叩き潰す」と言う敵側と、「いや、だからといって武力蜂起は良くない」と言う主人公側との対立を描いていきます。
この手の話としてはオーソドックスですがテンポ良く進んでいくので退屈はしません。
特徴的なのがキャラクター描写。
一人一人の設定はそれほどインパクトのあるものではないのですが、主人公以外の脇役がかなり目立っているところに特徴があります。
主人公6人のまとめ役桐谷五郎を筆頭に、剣術指南の藤田五郎、謎の遊び人花山春輔など、出てくる人間のほとんどに最低一つはエピソードがあるのはエロゲーではかなり珍しく、「明治に生きる人々の群像劇」と言う感じです。
「主人公とヒロイン二人だけの物語」というのが基本のエロゲーで、こういうコンセプト自体には賛否分かれるところでしょうが、テンポを崩さず(三人称視点なので場面転換がすんなり行く)、かつ、登場人物は多くても話全体のスケールをそこそこで止めておく事によって、最後もきっちりまとめられていたのは非常に好感が持てました。
最後に、前作とのつながりはありません。
前作をやってないと「誰?」と言うキャラが一人出てきますが、それ以外は別物と考えて良いでしょう。
どちらかというと話ではなく、勾玉とかコンボとかのシステム的なつながりのほうの意味合いが強いのでしょう。
前作やってない方も問題なく入れます。
まぁ、その前に1だけでもやっておくとラストシーンの感慨はより深くなりますけどね^^;
<エロ>
プレイ内容はオーソドックス、また基本的にHにおいても3人称視点で進むので、エロ重視作品のような性的興奮はそれほど得られません。
しかしながら美しいCGと癖の無いテキストは、万人向きで十分見ごたえはあったと思います。
作品の性質上、「桜花舞い散る下での逢瀬」「清めの泉の中での契り」といったシリーズ特有の、幻想的で文学的なシーン(アマテラスや佐久夜が見せてくれたの)が無かったのは個人的に残念ですけど…。
<10点満点での総合評価>
8点
色々と直してほしい部分はあるものの、新しい試みをもちつつ、ストーリーもゲーム性もきっちりまとめあげた良作。
「多数の主人公と一定でないカップリング」という発想はエロゲーでは珍しいので、今後もう少し煮詰めて欲しいですね。
次回作以降にも期待が持てる一作だったと思います。
お気に入りのキャラ:上杉美園…山田虎之助とのカップルが一番お似合いだと思うけど…。
最後に一言:「良い作品でした。」
<review by GPさん>
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2008年02月01日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:「い」美少女ゲーム
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