学園怪傑くるり!(7.5)
2008年05月25日
<あ・ら・す・じ>
学園のトラブルメーカーで有名な熱血少年『転堂くるり』。
そんな彼に突如襲いかかる不幸……
父親が宝探しに出かけてしまい、くるりに残された借金はなんと一千万円!
返すしかないが、あいにく学園はアルバイト禁止。
それを見かねた校長先生は、彼にこう囁きます。
『お前……この学園で[人助け]をして働かないか?』
天性のトラブルメーカーであるくるりに『トラブルバスター』の勧誘。
だが、背に腹は代えられない。こうして生まれた『学園怪傑くるり』。
果たして、くるりは平穏無事な生活を取り戻せるのか!?
<キャラクター紹介>
桃瀬 穂奈(ももせ ほな)CV:天野みずき
神天学園2年。主人公くるりになにかと世話を焼く幼馴染でクラスメート。
成績優秀で運動神経も有り、クラスでも頼りにされている。
明るい性格だが、「未来視」を持つ為に悩むことも多い。
転堂 くるみ(てんどう くるみ)CV:計名さや香
神天学園2年。お兄ちゃんLOVEな義理の妹だが、両親の事情で現在は別居中。
勉強の方はイマイチだが、家庭的でしっかりしており、何かと兄の世話を焼きたがる。
そのために、くるりに近づいてくる女性にはなにかと敵対心を燃やす困った一面も。
水上 伊織(みなかみ いおり)CV:一色ヒカル
神天学園の教員で、主人公のクラスの担任も務める。22歳。
アニメ、漫画好きでノリがよく子供っぽさと姉御肌の同居する性格で人気が高い。
ほぼ理科室に住んでおり、怪しげな実験で学園施設を破壊するのが玉に瑕。
爽山 青香(そうやま あおか)Cv一色ヒカル
神天学園の3年生で主人公の先輩に当たる無口で無表情な少女。
会話が苦手でいつもスケッチブックを持ち歩いているが、喋れないわけではない。
トラックをも受け止める怪力をもっており、加減できないため長い裾で隠している
春海 まひよ(はるみ まひよ)CV:金田まひる
神天学園の1年生。くるみのクラスメートにして、マスコット的存在。
外見どおりの子供っぽい性格で無邪気に振舞っている。
普通の人には見えない何かが見えるらしく、何も無いところで会話している。
朝霧 絵里(あさぎり えり)CV:佐本二厘
神天学園2年生。金持ちの家に生まれたお嬢様でくるり、穂奈の幼なじみ。
幼い頃に事故で視力を失ってから2人とは疎遠となっており、学園でも孤立しがち。
引っ込み思案でほとんど他人とコミュニケーションをとらず飼い犬のワッフルにだけ心を開いている。
芝崎 風実(しばさき ふうみ)CV:福本コヒロ
神天学園の3年生。主に図書室に生息している眼鏡の先輩。
落ち着いた雰囲気とゆったりとした喋り方の電波系少女。
とはいえ、本好きで知識量はずば抜けており、主人公に助言することも多い。
転堂 くるり(てんどう くるり)主人公・リネーム不可
神天学園の2年生。本編の主人公にして「学園怪傑」。
青香ほどではないが常人離れした筋力を持ち、運動神経は抜群。
よく言えば直情径行の正義漢で、悪く言えば単純バカの熱血漢。
このホームページはTroyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はTroyに帰属します。
<システム周り>(ver.1.02)
修正ファイルがあります。
一部キャラのシナリオで割と致命的なバグがあるので必ず当てましょう。
基本的には選択肢+好感度分岐のAVG。
選択肢以外にマップ移動形式の分岐もあり、平日は「学園怪傑」として1日3件の依頼を受けて借金を返していきますが、目当てのヒロインが持ってくる依頼を中心に受けていけば好感度が上がっていくような感じです。
ただし、好感度判定の優先度が低かったりする(感じを受ける)ヒロインも居ますので、同時攻略はあまりお薦め出来ません。
(イベントの関係上最初の1週間以降は難しいかと)
上記の依頼には誰の依頼か明記されますし、選択肢も基本的には分かりやすいので難易度は低めですね。
いくつか即死選択肢もありますが、すぐにゲームオーバーになるので分かりやすいですし、AVGとしては簡単なのではないでしょうか。
ただし、油断すると、一千万円返しそびれたりするので注意しましょう。
攻略キャラによっては3日くらい強制イベントで依頼を受けられない日が続いたりしますので、ご返済は計画的にお願い致します^^;
詳しいシステム周りは上記参照。
基本的な部分は一応完備していますが、ちょっと使いにくい気がします。
特に、音声待ちをしないオートモードは微妙な感じ。
ハンズフリーが要求されるシーン(Hシーンとか)は大抵音声を聞きたい時が多いでしょうし、音声待ちのON/OFFは是非つけて欲しいところです。
また、バックログの音声再生も無く、声には余り重要性をおいていないのかな、と。
各種回想の内、シーン回想のみはグラフィック鑑賞からでないとは入れないのも微妙に使いにくい感じも受けました。
上記以外は問題なく使えるレベルですが、上記が問題かなぁと^^;
ゲームのプレイ時間は1stプレイが声を聞いて15時間前後。
喋りの少ない青香だとだいぶ減ります。
2人め以降も比較的個別イベントが多いため、8時間以上は必要では無いかと。
上で書いたように1日最低依頼のための3つの選択肢があることも含め、ゲーム期間は割合長く感じますが、個別イベントも序盤から割合挿入されますので、そこまで中弛みすることなく終盤までプレイすることが出来ます。
<音声>
女性のみフルボイス、キャストは上記の通り。
最近良く名前を聞く、「旬」の声優が多い印象を受けます。
演技力は問題なく上手いですし、キャスト的にもはまってます。
テンポの良い掛け合いにも綺麗には合っていますし、コメディ部分でもその力量が推し量れます。
特に一色ヒカル氏は、きちんとメリハリをつけつつキャラの根本部分を外さない演技をされており、さすがの力量を見せています。
<音楽>
全18曲。うちボーカル曲は1曲OP曲「スマイリング~勇気の欠片~」(Vo.真理絵)
ゲームの雰囲気が出ているテンポの良い曲調がいい感じだと思います。
ボーカルはちょっと音の幅が狭い気もしますが、歌詞や曲には合っているかと。
BGMは全体的に言えばポップでテンポの良い曲が多く、ゲームの雰囲気を盛り上げます。
このゲームの「雰囲気」を上手く伝えており、場面にも合っていると思います。
ただ、エンディングだけはOPのスローなピアノインストVer.ですが、普通にOPそのまままのボーカルVer.の方が良かった気がします。
エンディング周りのテンポやシナリオの流れからはテンポの良いノーマルVer.の方が…という感じは受けました。
それも含めて全体的にOP曲のインストVer.が多用されるのは気になりました。
上で書いたようにゲームの雰囲気に合っているので基本的にはハマっているのですが、いろんな場面で使われすぎて単調な印象を受けるのは残念なところ。
せめてもう少しアレンジで幅を広げるなどして欲しかった気もします。
また、小さなことですが、効果音も豊富にあって、コメディとして楽しさを補強してくれます。
残念ながらHシーンにおいては無いですが、種類も色々あり、オチにお寺の鐘?風の音を重ねたりと工夫が見えていい感じです。
ただ、犬のうなり声はあんまり犬に聞こえなかったにはご愛嬌^^;
<CG>
原画はさいとうつかさ氏。
どちらかと言えばコミカルな絵柄で、漫画的な表情の付け方が特徴的ですね。
絵柄的には可愛い感じがして好印象です。
全体的にバランスが細く、顔と体のバランスが悪くも見受けられますが、絵柄から見れば比較的オーソドックスなのかな、とも思います。
イベント絵、立ち絵とも絵柄に安定感がありますし、塗りも含めて高レベルですね。
また、このゲームにおいては非常にポーズ変化の多く、表情のくるくる変わる立ち絵が非常に良い感じです。
日常会話のドタバタを上手く魅せて、会話を楽しく演出していますし、絵自体も魅力的な立ち絵に仕上がっています。
こういう会話メインのゲームにおける立ち絵の重要性を再認識いたしました。
主人公の泣き顔は「いなかっ○大将」ばりの涙ですし、コミカルさを引き出すのに一役買っていますね^^;
背景CGも上手く魅せており、細かい書き込みと言うよりは雰囲気をつかむような感じですね。
ただし、若干塗りが単調な感も受けました。
また、枚数も学園内は充実していますが、学園外のデートスポットなどあまり使われないところは使いまわし感満点なのも残念なところ。
といより、場所名じたいが「デートスポット」ですからね……。
イベントCG総数は差分を含まず70枚。
攻略キャラ一人当たりで言えば10枚強で、Hシーンを除くと4~8枚程度。
ゲーム期間の長さを考えると通常イベントのイベントCGには正直不足を感じました。
ここはイベントCGつけて欲しいなぁ……と言う場面が結構ありましたから。
コミカルでポーズ変化の多い立ち絵でカバーしているとはいえ、そういう面ではもう少し増やして欲しかったかな、と思う面もあります。
特に「へるぷみー」は是非にイベントCGにして欲しかったところ。
(プレイしていないと分からない話でスミマセン)
<Hシーン>
各キャラ2個程度。総数は16。
基本的にはノーマルな和姦オンリー。
シチュエーション的にも特に変わったものは無く、未遂のレズとアナルがあるくらいでしょうか。
それ以外はペッティング(+フェラなど)から本番というオーソドックスな流れ。
シーンの長さはそれなりにありますが、余りエロと言う感じがしないのは絵柄のせいでしょうか。
まぁ、ココに期待するゲームではないと思いますが…。
音声は優秀ですので、そちらに期待して頂くのが正解でしょう。
<感想>
個人的にはプレイしていて「会話が楽しい」ゲームだと思いました。
それはヒロインの性格と会話のテンポによるところが多いのかな、と。
ヒロインの性格付けははやや極端に走っているとはいえ、非常にオーソドックスです。
そう言った中では主人公の性格付けがいいアクセントになっています。
一昔前の少年漫画のような外見どおり、熱血単純馬鹿な行動派と言うキャラ立てがアクセントになって、日常のイベントを単調で画一化されないようにしています。
オーソドックスでお約束のキャラ立ても、ちょっとした工夫で大いなるマンネリズムからの脱却に成功していると言えるのではないでしょうか。
もっとも、この手法自体は決して珍しいものではありませんが、お約束を踏み外さない程度の適度な脱線と言うバランス感覚が絶妙だったので特に好感を覚えました。
シナリオ展開においても同様にそう言った工夫は感じられます。
ヒロインごとのシナリオの流れはきわめてオーソドックスですが、背景世界としての「神天学園」及びそれにまつわる設定はなかなかインパクトがあります。
まぁ、その展開が説明全くなしの唐突なファンタジー路線なので、純粋に現代学園モノとして期待してプレイされている方にはちょっと何じゃコリャ感が漂うかもしれませんし、そういう意味も含めて展開の整合性には疑問が残る部分もあります。
しかし反面、オーソドックスなヒロインのシナリオを彩るスパイスとしてみれば、各ヒロインごとに「学園」そのものが持つ設定を少しずつ関わらせることでうまく味付けしているのではないでしょうか。
学生数12000、警察、消防も関れない完全な閉鎖空間としての自治組織「神天学園」及びそれにまつわる設定は、結局最後まで消化されきっているとは言えませんので、そういう意味での不満は残ります。
しかし、「そういう設定なのだな」と受け入れることが出来れば、キャラクター萌えのバックグラウンドとしては充分効果的ではないかと思います。
まぁ、これはあくまで私の推定ですが、キャラクター達のもつ特殊能力、怪力であったり、未来視であったりといった能力に、整合性を持って説明する為に学園の設定が組み上げられたのではないでしょうか。
また、もしそうでないとしても、結果的にも能力説明の為の設定なっていますので、そういう意味でもこのゲームの背景設定はキャラクター達のキャラ立てと魅力向上が主目的となっています。
とはいえ、主人公の最初の主目的である「借金返済」が後半はアクセント程度になってしまうのはちょっと好き嫌いが分かれるところかもしれません。
結論から言えば、シナリオそのものの展開や怪傑、怪盗が活躍するような謎解き、学園の謎とは、などといって要素を楽しむというような意味では今ひとつですが、そう言ったものを「世界観」として受け入れて、その上で動き回るキャラクター達の魅力を楽しむという意味ではなかなかに良作だと思います。
そういう意味では比較的「キャラ萌えゲー」として認識してよいのかな、と思います。
そして、そういった設定を踏まえたキャラクターは、実に生き生きとしていて好感を持てます。
ステレオタイプながらアクセントのある性格付けと、キャラクターの役割を上手く割り振った会話のテンポの両面から補強されており、上手くバランスが取れています。
テキストも誤字誤変換などもほとんど無く、テンポ良く読めたかと思います。
特に会話のシーンでは比較的キャラクターの立場をはっきりさせることで上手く掛け合い漫才的な流れを作っています。
コメディとしてはラブコメというよりはスラップスティックさを重視したドタバタ劇と言う感じになっていますね。
ただし、地の文章、ト書きに関してはややテンポ重視が過ぎ、言葉足らずの説明不足に感じる部分もありました。
間違いではないのですが、少し考えてしまって返ってテンポを損なう部分もあったのかな、と思います。
また、1日しか経過していないのに、日々などと複数形になっていたりという細かい部分では気になることもありましたが、全般としては読みやすい文章であったと思います。
結論から言えば、オーソドックスにキャラ萌えゲーとしては良作。
ただし、それ以上でもそれ以下でもないので、シナリオやエロに関しては標準レベルでしょう。
しかし、キャラクターの魅力とテキストのそれぞれに上手くアクセントがあって楽しく読むことが出来る工夫はされていますので、その部分に期待すればお勧め。
メリハリとアクセントの付け方の上手さが目に付おたゲームでした。
<10点満点での総合評価>
7.5点
王道の学園モノAVGとしては良作だと思います。
お気に入りのキャラ:水上伊織…髪型はアナーキーですが、一色ヒカルさんの上手い演技もあり良いキャラです。
最後に一言:「名作とまではいきませんが、エンターティメントとして綺麗にまとまっていた佳作と思います。」
<review by たろんなーどさん>
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カテゴリー:「か」美少女ゲーム
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