君に燈る灯(7.0)
2008年06月15日
| ▼ タイトル | 君に燈る灯 | ![]() |
| ▼ ブランド | emu | |
| ▼ ジャンル | 純愛アドベンチャー | |
| ▼ 対応OS | Win98/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | 税込\9,240 (税抜\8,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/03/18 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | あり | |
| 【BGM観賞モード】 | あり | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(音声リピートあり、マウスホイール対応あり) | |
| 【オートモード】 | あり | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 60個 | |
| 【エンディング数】 | 3個(BADエンド含まず) | |
| 【ディスクレス起動】 | 可 | |
<ストーリー>
主人公・明津海斗は、ふと都会暮らしの何もかもが嫌になり、数年仕事をしていた会社を辞め、バック一つで北海道の地……『小樽』へやって来た。
「俺はなにがしたいのだろう…」
この街に来た理由は何もなく、「たまたま」フェリーが到着した場所が『小樽』だっただけであった…。
見知らぬこの地に、当然当てがあるはずも無く、ここで生活をする為に仕事を探す主人公。
その目の前に現れた不思議な少女3人……。
この出会いが、主人公の運命を左右する事になる…。
<キャラクター紹介>
長船飛来(おさふねあすな/CV:鳩野比奈)
悲しげに海を見つめている少女。
喜怒哀楽の感情が乏しく、人形のような雰囲気を漂わせる。
とある事をきっかけに主人公と一緒に暮らすことになる。
一人になることを極端に嫌う。
神楽羽衣音(かぐらはいね/CV:中瀬ひな)
古いオルゴール店でアルバイトしている少女。
主人公に美化した元恋人の面影を重ね、強引に振り回す。
やがて知ることになる真実は彼女を傷つけていく…。
河邨心羽(かわぬらことは/CV:夏目みく)
イルカが大好きで、いつも水族館にいる少女。
大人しく、人と話す事を苦手としている。
いつも明るい表情だが、どこか寂しさを漂わせる。
主人公と接するうちに彼女の中でなにかが変化していく。
※他の女性キャラには、真宮鈴さん、御園生メイさんが声を当てています。
また、鳩野比奈さんが音響ディレクターを担当しています。
このホームページはemuより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はemuに帰属します。
<購入理由>
「君に燈る灯」という題名と、このCG…絶対に純愛なゲームに決まっています。ええ、そうですとも。
荒れた心ににそんな純愛ゲームをしてみたくなったのです、はい。
<ゲームの概要>
選択肢を選び読み進めていくADVです。
最初に選んだ選択肢により、3人いるヒロインの内、どのヒロインのルートになるかが決まり、それ以降はずっと一本道になります。
個別ルートでは、1人のヒロインしか出てくることはなく、他のヒロインは出てきません。
個別ルートでも結構な数の選択肢はありますが、エンディングに到達するために正解の選択肢を辿っていかなくてはいけません。
ですから、最後にバッドエンドになるかハッピーエンドになるか以外、全く分岐しません。
しかし一本道ということをマイナスとして感じないような良いシナリオでした。
テキストに変なクセも無く、読み易く内容がスッと頭に入ってきます。
<システム補足>
最小インストールでは、約240MB、フルインストールだと約480MB必要です。
フルインストールすれば、メディアレス起動も可能になります。
(´-`).。oO(それにしてもインストール時、1番最後にインストールするファイルの名前が「ed.mpg」ってのは…。
エンディングにムービーがあるだろうということと、始める前からメディアプレイヤーでエンディング
ムービーを見れちゃうんじゃん?と邪推してしまいました。
しかもこのed.mpgの大きさが166MB…って、本編は318メガということですね…。)
システム的には、特に足りないと思ったものはなく、快適にゲームが出来ました。
<音声>
女性キャラはフルボイスです。
このゲーム女性キャラの台詞がとても少ないのですが、それは儚いヒロイン達の性格を反映している故のものです。
その少なく儚い演技、また、そんな儚いキャラが時々漏らす笑顔の声をしっかりと演技してくれています。
メインヒロイン以外のキャラでは、御園生メイさんの活躍に耳がいきました。
ちょい役の女の子から、物語の1番の核となる最重要な脇役の声も当てています。
こんなに重要な役を任されるのですから、これからの活躍に期待したいところです。
<音楽>
非常に良い味を出していて、ゲームの雰囲気を盛り上げています。
ゲームのクライマックスなど心が動かされる場面に、雰囲気あるメロディーや音で構成された音楽が聴こえてくると、シナリオ・CG等の相乗効果によってその何倍にも心に響く物になると思います。
このゲームには、そんな場面と音楽が、自分には2つ以上ありました。
その一つがエンディング場面とボーカル曲なので、ゲームが終わったときの清々しさったらなかったです。
<効果音>
そして、このゲームを盛り上げているものの一つとして、効果音の素晴らしさが挙げられます。
特に、寄せては返す海の波の効果音。
イヤホンで聴くと右から左から、ザー、ちゃぷんちゃぷんという音がリアルに聞えてきます。
しかも、ループ的にそれが流れているといった印象はなく、非常に自然に「冬の海」を耳から感じ取ることが出来ました。
また、海といえば、主人公が海に飛び込み潜る場面もありますが、その場面でも、自分の息が泡となり吐き出される「ブクブクブク」という音もリアルです。
もちろん、海の音だけでなく、バスのエンジン音、料理の場面では野菜を炒める音、鍋で煮込む音、色々な効果音が出てきます。
非常にゲームの雰囲気を盛り上げ、とても好感が持てました。
<原画・CGなど>
原画は 甲斐さん。
CGは素晴らしく綺麗です。
嫌味な絵では無く、爽やかな印象を受けます。
色が淡く、特に「青」の色が印象的です。
メッセージウインドウの色も、青なのですが、海を模していて、波や太陽光を反射している感じが現れています。
しかもあまり読みにくくなく、非常に綺麗な印象を受けました。
ヒロインの肌の色も白く透き通っていて良いです。
肌や表情からも「儚い」という感じが現れています。
そんな儚いヒロイン達が見せる笑顔を堪能しましょう。
<エッチシーン>
純愛ゲームですから、エッチシーン自体は薄いです。
登録されるエッチシーンは全部で7シーンと少なめ。
が、エッチシーンが終わった後、相手の女の子が自分の横で寄り添うCGがあり、これは良かったです。
ゲームにて、セックスの後、相手の女の子が隣にいる安堵感、余韻を感じ取れたのは非常に久しぶりのような感じがしました。
…ただ、主人公がヒロインとキスをする場面ですが、もうちょっと「初々しさ」が欲しかったなぁと…。
雰囲気が良くなったら、いきなりチューとか、お嬢様が戸惑いも無くほっぺにチュウ、とかだったので…。
なお、発射シーンでは、画面が結構白くフラッシュします。
目が疲れる…。
<感想>
このゲームの一番のセールスポイントは、ずばり「雰囲気」だと思います。
3人のヒロインは、それぞれとても儚く、脆く、繊細で、ともすると崩れてしまいそうな性格をしています。
皆、悲しい過去や現在を背負っており、小樽といった港町に癒しを求めています。
ですから、ヒロイン達の台詞も少なく、可笑しさを誘う展開もありませんが、儚いけれども愛おしいヒロインの雰囲気を非常に良く醸し出していると思います。
そこには、饒舌という単語は必要なく、都会の喧騒等とも無縁で、「静」という雰囲気がゲームを支配しています。
それ故に、波の音からカモメの鳴き声に至るまで非常にクリアーに聞え、「バス一台だけのエンジン音」が聞えてくると、逆に今まで道路に車なんて通ってなかった、と実感させられたりします。
ゆったりとして、時間に急かされる事無く、そこには癒しの空間が広がっています。
そんな癒しの中で、ヒロインはぽつりぽつりと自分の境遇を吐露したり、束の間の自由を少しだけ楽しんだり、逆に止まったような時間であるが故に、動き出している現実から目を背けようとしたり…。
そんなヒロインと主人公は迷ったときに海を見に行って癒されたり、逆に海で自殺しようとしたヒロインを助けたところから物語が始まったり…。
この物語において「海」の占めるウェイトは非常に大きなものです。
港町の雰囲気とヒロイン達の雰囲気がとてもユニゾンしているといった感じです。
ストーリー展開ですが、平穏なまま流れるわけでは決してなく、ヒロイン達はかなり辛い問題に直面します。
虐待によるPTSD、命を脅かすような病気、ずっと信じていた人からの裏切り…。
それに傷つき、何とか克服しようと立ち向かう訳ですが、ある程度気持ちの整理が付いたときに、あの「海」を見に行き、勇気をもらい、次のステップにして行くのです。
ホントに「海」の果たす役割は大きいです。
そして、この辛い問題なのですが、これを克服すること、対面することにシナリオの大半が使われます。
ですから、ご都合主義的に解決するわけでもなければ、短絡的に終わる訳でもないのです。
冬の港町、潮の香り、雪、静けさ、等の雰囲気がとても似合います。
小さな、でもとても繊細でキレイな愛の物語です。
<10点満点での総合評価>
7点
評価が難しいです。
雰囲気的にはもっと高得点を出したいのですが、いかんせんボリュームが少ないです。
…といっても、このゲームにボリュームをつけるべきか?
と自問したところ、それは贅肉のように、必要の無いものだ…という結論に達しましたけど…。
お気に入りのキャラ:河邨心羽…儚いのはお嬢様キャラの特権です^^;
最後に一言:「一人になりたいような時に、どうぞ。」
<review by ひびきさん>
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2008年06月15日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:「き」美少女ゲーム
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