Tears to Tiara(8.5)
2008年06月04日
| ▼ タイトル | Tears to Tiara~ティアーズ・トゥ・ティアラ~ | ![]() |
| ▼ ブランド | Leaf | |
| ▼ ジャンル | ADV+シミュレーションRPG | |
| ▼ 対応OS | Win98SE/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/04/28 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | あり | |
| 【BGM観賞モード】 | あり | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(音声リピートなし) | |
| 【オートモード】 | なし | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 100個以上 | |
| 【エンディング数】 | 1個 | |
| 【ディスクレス起動】 | -- | |
<ストーリー>
―『青銅の時代』の終焉から1200年。
大陸では新たに勃興した『帝国』がその勢力を広げ、かつての『古代王国』の領域までをも侵食しつつあった。
そんな中、ある部族の女の子、“リアンノン”が魔王復活の儀式の為、帝国司祭によって生贄にされそうになっていた。
儀式は“リアンノン”の兄“アルサル”によって阻まれたのだが、結局、魔王“アロウン”は復活してしまうことに…。
このホームページはLeafより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLeafに帰属します。
<概要>
古代より復活した大魔王アロウンと仲間たちとの冒険を描いたADV+シミュレーションRPG。
リアルタイム制の戦闘とコンシューマークラスのゲームクオリティが特徴。
<システム補足>
オートモードはないし、音声リピートはないし、シミュレーションRPG部分の操作性も悪い、一流メーカーらしからぬイマイチなシステム。
あと「タイトルに戻る」がありません。
どのゲームにもついているので、普段は特別意識することのない機能ですが、いざ無いと非常に不便。
本当に大切なものというのは失くした時にはじめてその重要性がわかる、という教訓を一つ学びました。
なお、修正ファイルがあります。
<音楽・音声>
全30曲。業界屈指のクオリティを誇るLeafサウンドは本作でも健在。
山場の盛り上げにおける音楽の使い方は惚れ惚れするくらい巧く、文句なしです。
音声はフルボイス、こちらのできも文句なし。
サウンド面は安心して聞いていられて最高です。
<ビジュアル>
原画は古寺成さん。
絵本の挿絵でもおかしくないような、エロゲーらしからぬ非常に健全な絵^^;
他ならぬLeafですから塗りも抜群でクオリティは言うこと無しですが、「コンシューマー移植を狙った絵」というのは勘ぐりすぎでしょうか?
シミュレーションRPG部分のエフェクトやチビキャラ、ところどころ見られるアニメーションなどは非常に手が込んでいます。
コンシューマーでも通用するかもしれません。
<内容>
…なんというか、本当にエロゲーらしからぬ作品です。
凝ったゲームシステム、抜群のグラフィックとビジュアル、圧倒的な演出などはPS2とまではいかないものの、コンシューマーのレベルは十分に達していると思います。
「安っぽくていかがわしい」というエロゲーのもつ特性を微塵も感じさせない本作は、パッケージを見ただけで大作の雰囲気が漂っています。
ここまで来ると正直「大人気ないんじゃない?」という気もしますが、超一流メーカーLeafだからこそ作れる本作。
はたしてどんな作品なのか…。
ゲーム形式はADVとシミュレーションRPGの融合。
シミュレーションRPGはハーフリアルタイム制。
詳しくは言葉で説明しにくいので、実際体験版か製品版をやっていただくのが早いのですが^^;
エロゲーとは思えない凝ったシステムですが、実際プレーしてみるといまいち面白くないです。
この手のリアルタイム制は、敵味方入り組んだ混戦のなかで、あれこれ指示を出すのが楽しいのですが、本作の場合、操作性が悪いので細かい指示を出すのが一苦労です。
よって、どうしてもオート戦闘に頼りがちになってしまいます。
しかも難易度(5段階設定可能)にもよりますが、大抵の戦闘がオート戦闘に任せっぱなしでも勝てしまうから困ったものです。
これでは戦略もゲーム性もあったものではないです。
地形や勝利条件が場面ごとでがらりと変わったり、時間制限があったり、刻一刻と状況を変化させたりすることで、プレーヤーはオート戦闘に頼り切るわけにはいかないようにして、常に緊張感と戦略性持たせて欲しかったです。
どうせやるなら、とことんシステムやバランスを作りこんで、ゲーム自体の面白さを上げるべきだったと思います。
ストーリーは典型的なファンタジー。
復活した魔王アロウンとその仲間たちが、敵対する帝国や人類滅亡をたくらむ存在と戦っていく王道的な展開です。
王道らしく、かなりの出来。
個性的なキャラクターと圧倒的なビジュアルとサウンドによる演出は見ごたえがあります。
また、その合間に織り込まれた仲間たちとのコミカルなやりとりは非常に面白いです。
終盤少々消化不良で終わってしまいますが、感動と笑いが両立した見事なストーリーと思います。
ただ、個人的な不満を一つ。
主人公アロウンとメインヒロインのリアンノンの影が薄い!
普通、エロゲーでは主人公以外の男は刺身のツマ程度にしか認識されないことが多いですが、本作ではそんなことはありません。
リアンノンの兄のアルサル、吟遊詩人のタリエシン、参謀のオガムなどは皆主人公を食っちゃうくらいの個性と見せ場があり、実際食っちゃっています。
特にアルサルは終始目立ちっぱなし。
後半から終盤にかけては実質的な主人公で、それに反比例して本当の主人公アロウンの影がどんどん薄くなっていきます。
それでもアロウンには、なんだかんだで見せ場があるのでまだいいとしても、リアンノンがここまで目立たないのは…(筆者のお気に入りが彼女というのを差し引いても)まずいと思います。
本作は分岐無しの一本道なので、選択の余地がなく、どうしても主人公の恋やHのお相手は複数になってしまいます。
実際本作の女性は皆アロウン様にベタ惚れで、結局全員彼に抱かれちゃいます。
そのこと自体は別に構いませんが、その中でもやっぱりメインとサブというストーリー上の格差は作るべきです。
ところが、本作のヒロインは悪い意味で皆平等に扱われています。
たしかにモルガンやオクタヴィアといった他の女の子たちも皆可愛かったです。
でもやはり一番目立つべきなのは、パッケージでもOP画面でもど真ん中に陣取るリアンノンでしょう。
基本的にエロゲーと言うのは「主人公と愛し合う可愛い女の子との活躍」が見たい訳で、やっぱりここまで脇役、特に男が目立つのはどうかと…。
「男女問わず皆個性と見せ場があるが、最後に締めるは主人公とヒロイン」というのがエロゲーにおいては理想だと個人的には思います。
第一、そうやって終始目立つキャラ、特定箇所で目立つキャラ、終始脇役と、役どころを分けないとストーリーにもメリハリが生まれませんし、プレーヤーも混乱してしまうでしょう。
まぁ、確かにこれは筆者の主観によるところが大きいので、中にはサブヒロインや男キャラが目立ちまくっても構わないという方もいるとは思います。
でも、脇役のシスコン兄貴やナンパ吟遊詩人やジジィ(あえてここだけ悪意ある表現にしました、実際は筆者も彼らは好きですよ)の活躍を見るためにこのゲーム買った方いらっしゃいます?
<エロ>
アロウン様早すぎ!
戦闘においてはHPの高いタフな魔王様ですが、アッチの持久力はいつまでたってもレベル1。
そういえば「うたわれるもの」のハクオロもやたらと早かったし、Leafの主人公はみなそうなのか?
まぁ、そもそも絵や雰囲気からしてエロくなりようが無いので、早かろうが遅かろうがそう関係ないですが、とにかくエロは薄いです。
まぁ、本作のようなストーリー、ゲーム性重視の作品ではエロが薄いのもある程度仕方の無いことです。
おしとやかなリアンノンがベッドではいきなり「おちんちん」を連呼しながら足コキのようなマニアックなプレイを始めたら、(一度見てみたい気はしますが^^;)それはそれで引いてしまいます^^;
ただ個人的に不満なのはHシーンのタイミングと使い方。
Hシーンに特別な意味が無く、どれもあくまで日常の1イベントにすぎないのはエロゲーとしてかなり残念。
コンシューマーRPGだとよく最終決戦前に主人公とヒロインがお互いの気持ちを確かめ合うシーンがありますが、本作はそういうシーンがありません。
H前にはアロウンも一応ヒロインに愛の言葉をささやきますが、本当にその場だけ…。
翌日になったら何事も無かったかのように話が進んでしまいます。
それだとわざわざエロゲーにした意味が無くなってしまいます。
こういうストーリー重視の作品はたとえH自体が薄くても、ヒロインとの愛を確かめ合う等々、ストーリー上でしっかりとした意味があれば、見ごたえも生まれるし、エロゲーにした意味もあります。
ところが本作の場合、どのHシーンもあくまで日常の1イベントに過ぎないので、Hシーンが無くても全くストーリーに影響がありません。
これではわざわざエロゲーにした意味がありません。
“内容”の冒頭で「エロゲーらしくない」と述べましたが、一番の理由は「エロに特別な意味が無い」、やっぱりこれはエロゲーとしては致命的です。
ちなみにHをするのはアロウン様だけで、本編中で見せ場取りまくりのアルサルやタリエシンに恋人の一人も出来るかと思いきや、女の子に関してはアロウン様が総取り。
これで一応主人公の面目は保ったでしょうか?
<10点満点での総合評価>
8.5点
エロゲーらしさはありませんし、ストーリーやゲーム性にも所々?な点はあるものの、このクオリティは満足。
このレビューでは長々と批判的なことを書きましたが、主観的なところも多いし、第一これは「その気になればもっと良くなった」という応援と愛の表れと思って頂ければ…。
大作、秀作の類なのでまだ未プレーの方は是非プレーしてみてください。
お気に入りのキャラ:リアンノン…見せ場は全部兄貴に取られたけど、彼女が一番。もっと目立って欲しかった…。
最後に一言:「そろそろストーリー一本勝負のシンプルなビジュアルノベルを作って欲しいと思います。」
<review by GPさん>
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2008年06月04日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:「て」美少女ゲーム
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