智代アフター(9.0)
2008年01月26日
| ▼ タイトル | 智代アフター ~It’s a Wonderful Life~ |
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| ▼ ブランド | Key | |
| ▼ ジャンル | AVG | |
| ▼ 対応OS | Win98/ME/2000/XP | |
| ▼ メディア | DVD-ROM | |
| ▼ 定価 | 税込\6,090(税抜\5,800) | |
| ▼ 発売日 | 2005/11/25 | |
| 【CG観賞モード】 | あり | |
| 【シーン観賞モード】 | あり | |
| 【BGM観賞モード】 | あり | |
| 【メッセージスキップ】 | あり(未読・既読判別あり) | |
| 【メッセージ履歴機能】 | あり(音声リピートあり) | |
| 【オートモード】 | あり | |
| 【ヒント機能】 | なし | |
| 【セーブ数】 | 30個 | |
| 【エンディング数】 | 4個 | |
| 【ディスクレス起動】 | 不可 | |
<ストーリー>
町外れの廃品回収屋に就職した朋也は、一人暮らしを始め、恋人と蜜月の日々を送っていた。
そこへ、智代の弟 鷹文が父親の隠し子 ともを連れてくる。
ともは母親を置き去りにされており、やむなく朋也と智代が保護することになった。
さらに夏休みを目前にして、鷹文の昔の彼女、河南子も家を飛び出してやってきた。
5人で過ごす、最初で最後の夏休みが始まる。
このホームページはKeyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はKeyに帰属します。
注意:いつにも増してネタバレ満載レビューです!
<購入動機>
雑誌で記事を読んで、非常に興味がそそられたので。
特に、智代が四つん這いでへこたれているシーンが気になりました^^;
<グラフィックについて>
原作「CLANNAD」の樋上いたる氏からフミオ氏に変わった事で、キャラクターデザインが変わり、キャラクターの印象がガラリと変わっています。
あまりにも変わりすぎ、との声も上がりそうですが、個人的にはアフターストーリーとしての本作では、キャラクターの成長という意味も含めて、今回のデザインはとても良いと感じています。
<音楽・音声について>
音楽は、ピアノを主体とした、穏やかな曲が多用されています。
バリエーションに富んでおり、聴いていて心地良いものでした。
「CLANNAD」では音声がありませんでしたが、本作ではボイス入りとなっています。
各キャラクター別の印象を語りたいと思います。
-智代-
精神年齢が高そうに見えるため、やや低めの大人っぽい声を想像していました。
しかし、聴いてみると意外や意外、涼やかでかわいらしい声でした。
-河南子-
こちらは智代とは対象的に、元気で非常に明るい声です。
キャラクターの性格はやや生意気ですが、声に関してはあまり高飛車な印象はなく、小悪魔的な感じです。
-鷹文-
大人びた感じがありますが、容姿に違わずまだ少年の面影の残る声です。
河南子と同じ方が演じておられますが、演じ分けも良く出来ています。
作中での「えへへへへぇ~、おねぇちゃ~ん」はある意味必聴^^;
-とも-
ラブリーです、えぇ~ラブリーです。
とってもカワイイです。これが萌えというものなのか^^;
何だか逆らえない感じです。
<感想>
本作はADVではありますが、後日談的な要素が強いので、「プレイする」というより「読み進める」という感じです。
選択肢は時折出てきますが、殆どはストーリーが大きく変わる程の分岐は無く、「ちょっと脇道それてみようか」程度ですので、肩肘張らずに物語を楽しめます。
ただ、しっかりとストーリーを見定めて選択肢を選ばないと途中で終了、となってしまいますのでご注意を。
ストーリーについてですが、登場人物が限られている事により、丁寧に深く語られていきます。
テキスト量はかなりのものですが、それを感じさせずにテンポよく物語を読む事が出来ますので、途中で飛ばしたりせずに、全て読むことをお勧めいたします。
また、ちょっとした息抜きみたいな楽しい部分も本作には存在します。
「森のぱんださん」という歌の歌詞を作る所は抱腹絶倒間違いないですし、なんとミニRPGもあったりします。
「CLANNAD」にはなかったエッチシーンが本作は物語上存在しますが、朋也(主人公)と智代の二人だけのものしかなく、またその数も多くはありません。
しかし、物語冒頭で繰り広げられるちょっと変態チックなプレイは、戸惑う智代の様子と相まって、一種の楽しさがあります。
<エンディングについて>
今回の「智代アフター」は、「CLANNAD」の後日談という事もあり、どういう風に話がまとまるのか楽しみにしておられた方も居ると思います。
「アフター」編の最後で、手術を終えた朋也は記憶は戻るものの、その身体には障害が残り、(智代の語りと朋也の台詞から察すると)最後には他界してしまうので、世間一般で言う「ハッピーエンド」とは遠い印象を受けます。
この結末に、憤りや寂しさ、悲しみを感じる方は多いと思います。
「智代が費やした時間と苦しみに対して、この結末はあまりにも非情ではないのか」と。
実は私自身、最初エンディングを見た時は少々寂しさを感じました。
だけどもう一度エンディングを見て、智代の立場になって考えてみた時、「これはある意味ハッピーエンドなのだ」と思ったのです。
朋也が記憶喪失になった時、彼女が一番望んだ事は一体何なのか。
作中では語られていませんが、朋也の記憶を取り戻す為にあれこれ手を変え品を変え、智代は色んな事をしたでしょう。
しかし状況は一向に変化の兆しを見せず、幾度となく朋也の記憶がリセットされてしまう度に、彼女は一体何回泣き、絶望したのでしょうか。
終わりの見えない苦しさに、もしかしたら、二人で共に死ぬことすら覚悟したのかも知れません。
でも彼女は、ともと交わした約束と朋也との絆を心の支えにして、決して諦めず、苦しみの中でひたすら耐えました。
そして、手術を終えた朋也が小さく彼女の名前を呼んだ時、ようやく彼女は苦しみから解放されたのです。
彼女が願っていたのは、大切な人が無くした記憶と共に自分の元へ帰って来ること。
苦しみから解き放たれ、願いが叶ったのですから、このエンディングはハッピーエンドなのです。
「大切な人を失ったのに、何がハッピーエンドだ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、メビウスの輪のように延々と繰り返される苦痛を与えられるよりは、たとえ大切な人を失う事になってしまったとしても、前を向いて進む事が出来るだけの大切な何か与える事ができ、そして貰い、悔いの無い人生を送る事こそが、人生においては大切なのではないのかと、私はそう、思います。
朋也は最後にこう言います。
「おまえのおかげで、良い人生だったよ」
人生の終焉において、一点の曇りも無い、心からの言葉。
それを言った朋也も、それを聞いた智代も、幸せだったと思います。
人生とは、楽しい事も嬉しい事も、辛い事も悲しい事もある。
だけどその中で、大切な何かを得る事が出来たのなら、それは素晴らしい事であり、その人にとって何よりもかけがえの無い宝物だと、智代は伝えてくれたような気がします。
だから、彼女はこう言うのです。
It's a Wonderful Life!(人生はかくも素晴らしい)と。
<10点満点での総合評価>
9点
作品に引き込まれるという表現がぴったりの作品でした。
惜しむらくは、演出面が少々物足りないのと、ともとの思い出があまり盛り込まれなかった事です。
お気に入りのキャラ:坂上智代…とても家庭的で母性愛溢れている所に惹かれます。
最後に一言:「深く描かれる「絆」の物語を楽しむ、「幸せって何だろう?」と考えさせられる、良い作品です。」
<review by ban-choさん>
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2008年01月26日|コメント (1)|トラックバック (0)
カテゴリー:「と」美少女ゲーム
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コメント (1)
>実は私自身、最初エンディングを見た時は少々寂しさを感じました。
だけどもう一度エンディングを見て、智代の立場になって考えてみた時、「これはある意味ハッピーエンドなのだ」と思ったのです。
あー。いや、ストーリーの上では後日談という事になってはいますが~、Key的には、あくまでも別作品、別世界観、一種のスピンオフという扱いになっている様ですので…。(公式サイトでそう言ってるのを、以前見た覚えが)
投稿者:兎 |2010年02月25日 18:28


